属人化したExcel・CSVを統合し、BIで使える形に整える
お客様がすでに利用中のBIツール(Tableau、Power BI、Looker など)に
直接取り込める統一形式のデータベースを作成します。
さらに、継続利用に便利なデータ前整理ツールの開発・提供にも対応します。
「BIのためのデータベース作成サービス」とは
サービス概要
既存のBIツール(Tableau/Power BI/Looker等)に直接取り込める統一データベースを構築します。運用は変えずに、散在するExcel・CSVから必要項目を自動抽出・変換し、継続運用のためのデータ前整理ツールも提供します。
- 1) 現行フォーマットのまま取り込み可
- 担当者ごとに異なるExcel/CSV(シート構成・項目名・単位がバラバラ)でも、運用を変えずにそのまま取り込めます。現場の作業手順を崩さず、“いまのやり方のまま” BI活用に必要なデータ集約を実現します。
- 2) 統一フォーマットのBI用データベースを構築
- 部門横断で利用できる共通形式(統一フォーマット)を定義し、項目定義・単位・日付表記をそろえたBIに直接取り込めるデータベースを構築します。マスタ参照による表記ゆれ吸収、数値の単位統一、時系列比較に適した構造化で、集計の再現性と信頼性を担保。可視化やダッシュボード作成がスムーズになり、“同じ数字を見て意思決定する”ための基盤が整います。
- 3) データ前整理ツールで定期更新を内製化
- 毎月・毎週の集計を簡単操作で再現できる、専用のデータ前整理ツールを提供します。取り込み→変換→書き込みまでを一連で実行し、パラメータ切替(対象期間・対象部門など)にも対応。エラーチェック/例外行の抽出機能で手戻りを削減し、運用マニュアルとトレーニングまで含めて社内で継続運用できる体制を作ります。結果として、外部委託や都度作業のコストを抑え、更新のスピードと品質を両立します。
現状の課題と導入後の改善イメージ
Before / After で見るデータ統合の変化
複数の部門や担当者が独自に作成したExcelやCSVは、項目名やフォーマットが統一されず、集計や分析に多くの時間と労力がかかります。データ統合・前整理の仕組みを導入することで、入力は従来の形式のままでも、自動で項目や単位がそろい、すぐに集計・分析へ活用できる状態へと変わります。
- Before:属人化とバラバラなファイル
- ・部門や拠点ごとに異なるExcelやCSVが乱立し、フォーマットや項目名がバラバラ。
・集計や比較のたびに手作業で統合・変換が必要で、作業時間がかかり、ミスの温床にもなっている。
- After:統合・変換でBIに直接取り込み可能
- ・既存のファイル形式のまま自動で統合・変換され、BIに直接取り込める統一フォーマットに。
・集計・比較が即座に行え、分析開始までの準備時間を大幅短縮。属人化も解消され、誰でも同じ精度で利用可能。
現場の問題と導入効果
複数の部門や担当者がそれぞれ作成するファイルは、形式や項目がバラバラで、集計や取りまとめに時間がかかります。フォーマットや単位の違い、項目名の揺れが原因で、分析までの道のりが遠くなり、意思決定のスピードも鈍ってしまいます。本サービスは、このような現場特有の課題を解消し、効率的なデータ活用を可能にします。
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- 各担当者が独自形式で管理表を作成しているため、フォーマットが統一されず、同じ意味の項目でも表記や略称が異なり、手作業での照合や変換が必要になっている。
- 部署や担当者ごとのファイルを自動で統合でき、項目名や表記も統一されるため、照合作業が不要になります。
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- 部署ごとに集計単位や日付形式が異なるうえ、作業が属人化しているため、比較・統合に時間がかかり、担当者不在時の引き継ぎも困難になっている。
- 単位や日付形式が揃い前処理・集計が標準化されることで、比較・集計がスムーズになり、誰でも同じ品質で作業できるようになります。
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- BIに取り込むまでに前処理が多く、手間がかかり、分析に着手するまでのリードタイムが長くなっている。
- BIに直接取り込めるデータを即座に生成できるため、分析開始までのリードタイムが大幅に短縮されます。
解決方法と提供内容
提供ソリューション
複数の担当者や部門から集まるデータを、BIでそのまま活用できる形に整えるために、当社は既存運用を変えずに統合・変換を行う仕組みを構築します。さらに、定期的な更新や集計を社内で効率よく行えるよう、専用のデータ前整理ツールもご提供します。
- 運用を変えないExcel / CSV統合
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- 担当者ごとに異なるExcel/CSV(シート構成・項目名・単位がバラバラ)でも、運用を変えずにそのまま活かし、統合処理を行います。
- 自動抽出・変換処理
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- 項目名や単位の違い、日付形式などの表記揺れなどを吸収し、統一フォーマットのデータに変換します。
- BI用データベース構築
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- 整形後のデータを、BIツール(Tableau、Power BIなど)が直接参照できるデータベースとして整備します。
- データ前整理ツールの開発・提供
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- 定期的に発生するデータの取り込み・形式変換・出力を自動化し、集計作業を効率的に内製化できるツールを提供します。
- 関連サービスとの連携
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- 欠損値補完や重複削除など、より高度なデータ精度に向上したい場合は【BIのためのデータクレンジングサービス】と合わせて対応します。
適用シナリオ
部門や拠点ごとに異なるフォーマットで作られたデータを、統一して活用したい場面で効果を発揮します。現行の運用を大きく変えずに、BIで即座に分析できる状態を整えます。
事業部横断の予実データ統合 | 部署ごとに異なる予算・実績管理表を集約し、経営層向けに一元化。 |
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多拠点の売上・在庫データ集約 | 店舗や工場ごとに異なる形式の売上・在庫表を統合し、全体の動きを把握。 |
取引先別の請求・回収状況管理 | 部門管理の請求・回収データを統合し、取引先毎の与信や回収リスクを一元監視。 |
製品別の原価・粗利分析 | 商品カテゴリや製品ごとの原価・粗利データを統合し、利益構造を可視化。 |
定期レポートの自動生成 | 各部門が提出するExcelを取り込み、レポート用の統一フォーマットへ自動変換。 |
導入の進め方
現状調査から納品までのステップ
現状の運用やデータ形式を踏まえ、導入の初期段階から本番運用までを段階的に進めます。ヒアリング、仕様設計、試作検証、本番運用までをスムーズに対応します。
- 1.現状調査
- 既存のファイル形式・項目構造・データ仕様を確認し、仕様を整理します。
※データ仕様とは、項目定義や単位、日付形式、集計期間の切り方などの決まりごとを指し、部門や担当者によって異なる場合があります。統合後に意味がずれないよう、事前に把握します。 - 2.仕様設計
- 抽出・変換ルールやデータベース構造を設計します。
- 3.データ受領
- 暗号化転送、クラウド共有、物理メディアなど、安全な方法でデータを受け取ります。
- 4.試作・検証
- 試作版の統合処理を実行し、項目マッピングや変換ルールの妥当性を確認します。
- 5.本番処理・納品
- お客様の要望に応じて、BIに直接取り込める統一フォーマットのデータベースを構築、または、データ前整理ツールを提供します。
関連サービス
関連サービスのご案内
データをBIで最大限に活用するためには、正確で整ったデータが欠かせません。当社では、精度向上に特化した関連サービスもご用意しています。
- BIのためのデータクレンジングサービス
- 欠損値補完、重複削除、外れ値処理など、分析前の精度向上に特化したサービスです。データベース作成や前整理ツールと組み合わせることで、より信頼性の高い分析基盤が構築できます。詳細はこちら >
お問い合わせ
まずはご相談ください
「自社のデータが対象になるのか」「ツールとデータベースのどちらが適しているのか」など、初期段階のご相談にも対応いたします。サンプルファイルを基に、試作データやご用意することも可能です。
【お問い合わせ例】
- サンプルデータでの取り込み可否チェックを依頼したい
- 導入スケジュールや概算費用を相談したい
まずは現状やご要望をお聞かせください。最適な方法をご提案します。